2009年11月9日月曜日

一流になる力(講談社)

著者:小宮一慶 出版社:講談社 発行年:2009年
 「考え方」おそらくは野村克也氏がその著作で述べている「無形の力」とほぼ同義だろう。形に見える数字ではなく、むしろ形に見えない考え方や論理の方向性などが人生の一つの形を作っていくという発想。まずこの部分が「根」となり、そしてその「考え方」をささえるのが「ワザ」。野球でいえば一つ一つのプレーであり、ビジネスでいえば手紙の書き方やパソコンスキルといった「ワザ」ということになる。112ページ以降が特に個人的には有用で、これからの重点項目として①自分の領域②会社法などの法律分野③マクロ経済学といった3つのジャンルが上げられており、これにはほぼ同感。わずかな差をスコシヅツつけていって、仮説と検証を積み重ねていくという方法。地味だがこれほど確実にフローが資産化できる方法もない。
 巻末には日本経済新聞の月曜日「景気指標」の読み方も解説されており、「考え方」の構築から「ワザ」の一つ(日本経済新聞の読み方)までを一通りマスターできる実践経営入門の本。

0 件のコメント: