2010年2月11日木曜日

60歳までに1億円つくる術(幻冬舎)

著者:内藤忍 出版社:幻冬舎 発行年:2009年 本体価格:780円
 ライフプランをたてていく…長期投資・分散投資を心がける…と内容的にはタイトルとは裏腹にかなり堅実な内容。将来の不安やリスクとはきちんと向き合い、必要な金額を計算しておくというやり方もオーソドックス。要は「普通にやってりゃ普通に生きられる」ということかもしれない。ただ住宅ローンのリスクは証拠金取引に相当するぐらい高いとか個別銘柄投資の株式投資はやめたほうがいい、とか「やめておいたほうがいい」ことについてはかなり詳しい。お金を失うときって考えてみれば「やめておいたほうがいいこと」に手を出すことだから、内容的に「やったほうがいいこと」が定期預金だとしたら、やらないことがいいことのほうが世の中たくさんあふれているのでどうしてもそういう内容構成にならざるをえないのだと思う。少なくとも投資信託についてはパッシブ型のインデックス投資を長期的にやるほうがいかに効果的かということは理解できるので、読んでおいて損はない内容だ。ただ一定の自分のやり方を持っている人は逆にそれで通したほうがいいのかもしれない。無理はしない、無理な倹約もしないという「普通の生き方」がとかれているこの本。もし「普通」じゃないのだとしたら、この過激なタイトルのみか。

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