2010年2月11日木曜日

まんがハングル入門(光文社)

著者:高信太郎 出版社:光文社 発行年:2009年 本体価格:648円
 ハングルを漫画で学習してしまおうという野心作。著者が工夫した独特のキャラクターでハングル文字を一括して学習できるようになっており、本気で繰り返し読めばかなり読み込めるようになるだろう。最も私はそこまでハングルに興味がないので、「そんなものなのか」という感じで読み終わったが、この本が一定のロングセラーになった理由もよくわかる。著者自身がまったく「素人」の状態から、ハングルの解説をするまでのめりこんだ理由はやはり地理的に近いという要因だろう。表音文字と表意文字の違いのほか、歴史上の論点や差別の問題についてもさらっとふれている。カタカナのルビもふってあるので、身近に韓国人がいればすぐに応用していくことも可能。これってしかし「通常の書籍」よりも安くてしかも漫画で二次元的に理解が進むから、これからの漫画のひとつの可能性をうちだした本といえるかもしれない。

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