2010年7月26日月曜日

テルマエ ロマエ①(エンターブレイン)

著者:ヤマザキマリ 出版社:エンターブレイン 発行年:2009年 本体価格:680円
 コミックの世界からはしばらく遠ざかっていたが、ひさかたぶりに読んでみる。いや、面白い。建築技師ルシウスは、建築事務所の親方を喧嘩をしてうさばらしに公衆浴場へ。そこでなぜか昭和の日本の銭湯にタイムスリップ。「奴隷風呂か…」とおもいきや…。という展開なのだが、エピソードの合間には著者のコラムが見開きで掲載され、有名な賢帝ハドリアヌスまで登場。富士山の絵にフルーツジュースに温泉卵に…とこれまであたりまえのように見てきたお風呂のアイテムの数々。確かにこのマンガを読むまで気がつかなかったが、お風呂のなかにはかなりこまごました娯楽アイテムがそろっている。海外ではどうか知らないが、お風呂の中で日本酒飲んだり、テレビみたりipod聞いたり…というこのこだわりよう、はたして諸外国にもあるのかどうか。銭湯の扇風機も考えてみれば別になくてもいいが、やはりあると、ついつい湯上りにはあたってしまう、あれ気持ちいいんだ確かに。
 ということで肩の力を抜いてゆっくり楽しめるこのマンガ、やはりお風呂につかりながら読むのが著者の意向にもそった「正しい読み方」なのかも。

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