2010年7月24日土曜日

「怖い絵」で読む世界の歴史(三笠書房)

著者:綿引弘 出版社:三笠書房 発行年:2009年 本体価格:752円
 オール4色で東西の絵画を大量に掲載している文庫本。4色でこの価格はかなりお買い得で、しかも絵画に説明文がついているので世界史の流れや歴史上の有名人の意外な側面を絵画のイメージとともに知ることができる。資料集的なものだと逆に図版が多すぎて焦点がぼけるが、この程度の分量だと通勤時などに歴史を概観できる。ハンディサイズで絵画を見ながら世界史の流れを追うというコンセプトが面白い。世界史で受験する高校生にも役立つ部分が多いだろう。
 フランスのオルレアン城が「円形」の理由などあれこれ想像をふくらませるのも楽しい。ヨーロッパで大砲が使用されはじめたのが14世紀はじめ。大砲の弾の破壊力を緩和するために円形になった…というのが理由なのだが、だとすると「カリオストロの城」で出てくるお城も14世紀以降に建設されたものだったんだな…という連想も…。

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