かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2010年3月30日火曜日
ビジョナリーカンパニー(日経BP出版センター)
著者:ジェームズ・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス 出版社:日経BP出版センター 発行年:2006年 本体価格:1942円
この手の「会社もの」は食わず嫌いであまり読まなかったが、さすが「名著」といわれるだけあって、いったんこの世界に入ると一気に読み終わってしまう。一部すでに「この会社は…」と思わないわけでもない部分もあるが、個別の企業の問題でなく、ビジョンを持った会社(当時)の共通原則を探った本だから、この本が刊行されたあとに企業文化が変化した可能性も当然ある。カルト宗教にも似た雰囲気をもつという指摘が興味深いが、日本でも会社の墓地があったりするケースなどはかなり特異な感じがする。が、それだけ個性が強いというのが逆に企業文化を浸透させるのには効果的なのかもしれない。事業計画などに左右されずに基本理念を大事にして臨機応変に経済環境に適合していくうちにビジョナリー・カンパニーになった…というケースも紹介されているし、「一貫性」も大事、さらにはカリスマ経営者のよしあし(後継者の問題)など、初版が発行されてからすでに10年以上たつが、「共通原則」には色あせている部分がない。「基本理念は内部にある」というその指摘は、デザイナーの佐藤可士和さんの「問診」という概念にも似たものを感じる。自分自身がきずかない「何か」。それを具現化できたのが、ビジョナリー・カンパニーということになるだろうか。
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