2010年3月16日火曜日

「手書き」の力(PHP研究所)

著者:和田茂夫 出版社:PHP研究所 発行年:2008年 本体価格:800円
 デジタルツールと手書きの効用の両方を活用する方法を探る。POP広告などは昔から印刷よりも手書きのほうが力が入っているように感じていたが、著者の「世界にひとつしかないメッセージ」という説明でなるほどと腑に落ちる。「手紙は別便で送るのが作法」という簡単なマナーも紹介されていて冷や汗。つい最近もお祝い事があった方に贈り物をしたのだが手紙の別便発送まではしていなかった。これって無作法ということに。昔の人の「文房四宝」という言葉の意味なども個人的にはなるほどという想い。文字を書くというのはそれだけ大事な意味を歴史の中では持っていたのだから、これからデジタルツールの時代になっても文字の重さ、手書きの重さの意味は変わらないだろう。あまり型にはまったメモの方法については著者は賛成ではないらしく、「手書き」で想いをこめるというシンプルだが大事なメッセージがこめられている新書ではないかと思う。ボールペンの種類(油性・水性・ゲル)などちょっとした「ワザ」が紹介されているのも魅力か。ビジネスパーソン向けということで電車の中などで読むにもちょうどいい内容。

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