2009年2月22日日曜日

ハリウッドの懲りない面々(講談社)

著者:マックス桐島 出版社:講談社 発行年:2005年
 刊行から3年とちょっと。この本は書き下ろしだがだいぶん情報としては古いものも含まれているがそれでも面白い。ハリウッド・プロデューサーの著者が著名人の行動を紹介してくれているのだが、トレーラーの割付そのほか製作者の苦労がかいまみえて興味深い。特異なキャラクターで目立つ存在となっているヴィン・ディーゼルが、ディズニーでのピッチ・ミーティングでスタジオ重役の目の前で独特のピッチをしたのが紹介されているが、やはりその後「ワイルド・スピード」で街角のアンちゃん役で主役に抜擢。さらにクリント・イーストウッドの指定席がレストランで空席のままになっているなど、細かいネタが非常に面白い。またハリウッドから姿を消したデブラ・ウインガーについての著述も興味深い。「アーバン・カウボーイ」は中学生の頃見て独特のテンポに子供ながらスクリーンに引き込まれた記憶があり、デボラのイメージはやはり強烈だった。あれもこれも…といろいろみていくと、この本が出版されてから、新しいセレブが誕生しつつあるとともに、この本でセレブとされていた俳優が早くも「ワンヒット・ワンダー」になっているケースもあり…。改訂版が出れば嬉しいが、昨今、著作権や肖像権などうるさいので書き手がいないかもしれない…。

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