「卵」ということで入門書の前の入門書という位置づけだが、けっこう内容は濃い。管理会計がメインではあるものの、原価計算の役割から、製品原価計算、個別原価計算もしっかり学習した上でCVP分析や標準原価計算、業務的意思決定、長期投資の意思決定までカバーしている。管理会計というと本来は標準原価計算ぐらいから戦略的意思決定までがだいたい入門書のレベルだろうが、本当の初心者のためには原価計算や工業簿記の意味づけも当然説明しなくてはならない。そこで本書のような構成になったのだと思うが、手にとって読み始めて最後まで読破できる読者はおそらくある程度原価計算の全体像が理解できている人だけだろう。とはいえ、コストフローの流れから戦略的意思決定までかなり丁寧に説明されており、入門書の入門書としてよりも「全体像の理解」というか「まとめ」として活用するのには優れている本だと思う。著者は米国公認会計士で、日本語のメリハリがきいていて読みやすい文章。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2009年2月8日日曜日
管理会計の卵(税務経理教会)
「卵」ということで入門書の前の入門書という位置づけだが、けっこう内容は濃い。管理会計がメインではあるものの、原価計算の役割から、製品原価計算、個別原価計算もしっかり学習した上でCVP分析や標準原価計算、業務的意思決定、長期投資の意思決定までカバーしている。管理会計というと本来は標準原価計算ぐらいから戦略的意思決定までがだいたい入門書のレベルだろうが、本当の初心者のためには原価計算や工業簿記の意味づけも当然説明しなくてはならない。そこで本書のような構成になったのだと思うが、手にとって読み始めて最後まで読破できる読者はおそらくある程度原価計算の全体像が理解できている人だけだろう。とはいえ、コストフローの流れから戦略的意思決定までかなり丁寧に説明されており、入門書の入門書としてよりも「全体像の理解」というか「まとめ」として活用するのには優れている本だと思う。著者は米国公認会計士で、日本語のメリハリがきいていて読みやすい文章。
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