何気なく手にとっているうちに、データから理論を読み解いていくと、思いもかけない結論に達する…しかもそれにはちゃんとした合理性がある…というこの本の世界にひきこまれる。「あらゆるものの裏側」をデータを中心にみていこうとする二人の経済学者は、罰金が必ずしも遅刻を減少させない理由をインセンティブから解き明かし、ニューヨークで犯罪率が減少した理由を各種の統計から明らかにしていく。KKK団と不動産屋さんの共通点を探り、アメリカの教師と日本の相撲取りの共通点をあぶりだす。特に「完璧な子育て」についての章は意義深く、結局、親自身のこれまでの人生がそのまま子供に反映されるのであって名前がどうあろうとあまり関係ない…という結論に至るまでの論証が圧巻。巻末の索引や翻訳者による解説も充実しており、情報の非対象性や回帰分析はこういう風に使うとこんなことがわかるのか…と天才たちの仕事ぶりや頭の働かせ方を覗き込むのにも役にたつ。軽いエッセイの感じでも読めるが、逆に深く読み込もうと思えばさらに深く読み込むことも可能な経済学の本。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2009年2月10日火曜日
ヤバい経済学(東洋経済新報社)
何気なく手にとっているうちに、データから理論を読み解いていくと、思いもかけない結論に達する…しかもそれにはちゃんとした合理性がある…というこの本の世界にひきこまれる。「あらゆるものの裏側」をデータを中心にみていこうとする二人の経済学者は、罰金が必ずしも遅刻を減少させない理由をインセンティブから解き明かし、ニューヨークで犯罪率が減少した理由を各種の統計から明らかにしていく。KKK団と不動産屋さんの共通点を探り、アメリカの教師と日本の相撲取りの共通点をあぶりだす。特に「完璧な子育て」についての章は意義深く、結局、親自身のこれまでの人生がそのまま子供に反映されるのであって名前がどうあろうとあまり関係ない…という結論に至るまでの論証が圧巻。巻末の索引や翻訳者による解説も充実しており、情報の非対象性や回帰分析はこういう風に使うとこんなことがわかるのか…と天才たちの仕事ぶりや頭の働かせ方を覗き込むのにも役にたつ。軽いエッセイの感じでも読めるが、逆に深く読み込もうと思えばさらに深く読み込むことも可能な経済学の本。
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