2009年2月22日日曜日

感情の整理が上手い人下手な人(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2007年 評価:☆☆☆☆
 感情コントロールを重視する精神科医でもある著者が、日常生活で感情コントロールをいかに調整するのかその具体的なスキルを紹介。ほどほどの自己愛を持ちつつ、「嫌われたくない気持ち」や「他人が察してくれる」という「甘え」が不機嫌を作り出し、「さっさと謝る」「忘れ上手になる」といった具体例を紹介。確かにあれこれだれにでも八方美人だとどうしても割りに合わないことが増えるのでかえって不機嫌になったり、説明がうまくできないために「キレ」ちゃう人、いる。また過去の思い出したくないことをいつまでもひきずって逆に感情コントロールが抑制できないケースも当然でてくるだろう。こういうときにフロイトやユングといった「古典」を読むよりは和田秀樹氏の著書を読むほうがよっぽど即効性があってしかも問題解決にも役立つ。ビジネス書籍にも色々な種類があるがいわゆる「即効性の薬局のお薬」も必要なケースもあれば、薬剤師さんの調合が必要な特殊な専門薬もどちらも必要だが、日常生活を送る場合には、専門薬よりもジェネリック薬のような一般的な薬の役割を果たす本書のような存在が貴重となる。「過去の経験や情報はたかがしれている」というおもいきった提言の数々。こういうのがいいんだなあ…。

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