2011年7月2日土曜日

仕事に活かす!マインドマップ(PHP研究所)

著者:主藤 孝司 出版社:PHP研究所 発行年:2010年 本体価格:820円
マインドマップという手法、かなり色々な本がでているが本家はもちろんトニー・プザン。いろいろなセミナーも開催され、公認ガイドブックも多数出版されているが、実際に始めてみるといろいろなルールが厳しく途中で挫折する人も多い。実は私自身もいったん始めて挫折し、その後はコレトの多色ボールペンやfreemindのようなフリーウェアで簡単に単語を展開していく程度。ただそれだけでも実は効果が実感できる。単語と単語のつながりが視覚的に理解できるうえ、書き直すことによって因果関係などいろいろな関係性が再確認できる。記憶への定着度も高い。で、もう公認ルールなどにとらわれず、まずは自分なりに書きやすいように書いてみては…というのがこの本の主張。そしてそれは正しいと思う。堅苦しくあれこれ考えいるとやはりマインドマップを書く以前に道具やらルールやらにとらわれすぎて肝心の目標(何かを理解する、複数の概念を整理する…)が達成できないままになってしまう。複雑なルールは後回しにしてでもまずボールペンで黒一色しかなくても試せるものは試してみよう…という読者を激励してくれる内容になっている。自分の仕事としては目次に相当する部分をこのマインドマップ(まがい)の図を作成することで流れを作った記憶がある。非常に手間はかかるが、マインドマップを修正することで「全体の流れ」を自分なりに整理することができるのでやはり効果は高い。ちなみに左脳は論理的だとか右脳は直感的だとかいう説はかなり怪しい。右でも左でもそれなりに役割分担はあるかもしれないが、どちらがどうとはっきり言い切っている医学書や心理学の本にはまだお目にかかかっていない。論理性とイメージとを両方取り込んで複雑な概念をすっきりさせる手法…程度に考えて、仕事や読書ノートに役立てるというのが正しいツールの使い方か。

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