2010年10月24日日曜日

西原理恵子の太腕繁盛記(新潮社)

著者:西原理恵子 出版社:新潮社 発行年:2010年 本体価格:1100円 評価:☆☆☆☆
西原理恵子氏が手塚治虫賞を受賞したときにはかなり驚いたが、天下の新潮社から西原理恵子のマンガが出版されたときにはさらに驚いた。マンガといえば新潮社もこれまで進出を試みようとしていたが、いまひとつ「おっさんが無理に10代の感性を語る」的な無理っぽさが漂っていた。そしてこの西原氏自前の1000万円を元手のFX体験記。このマンガと昨今の円高で、FXブームも終焉をむかえそうだ。80円以上はいかないという神話もくずれ瞬間的ではあっても70円台まで進んだ為替相場。アマチュアが中途半端な投資をしても全部スッテンテンになるというおそろしい市場であることはこのマンガではっきり。FX関係の雑誌もいくつか出ているが、1000万円がすっからかんになるという恐ろしい状況まではたして一般の投資家に覚悟ができているかどうか。「自分をソンきり」というフレーズに思わず爆笑。

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