2008年12月31日水曜日

仕事は楽しいかね?(きこ書房)

著者:デイル・ドーテン 出版社:きこ書房 発行年:2001年 評価:☆☆☆
 雪で閉鎖された空港でめぐりあったミリオネアとビジネスパーソン。目標の設定とその実施というPDCサイクル的な仕事を積み上げてきたタイプのビジネスパーソンだが、現実は常に変化しているのだから自分自身も変化し、さらに「試行」の重要性を認識していく…という小説タイプのビジネス書。表紙だけみると児童書のようだが、実際飛行機は飛ばず、給料もあがらず、かといって大きな展望がこれからさらに開ける要素も少ないという「八方ふさがり」状態の人間にとっては「変化する」という具体的なイメージを抱きやすくわかりやすい構成。とはいっても内容的にはかなり高度で、たとえばホーソン実験などが紹介されているがこれは経営学を学習した人にとっては常識レベルの事例だがいきなりこの本でホーソン実験の「別の考え方」を提示されてもその斬新さが伝わるかどうか…。ま、「試してみるのに如くはなし」という基本テーゼからするとまずこの本を読んでさらに「試行錯誤」をくりかえしていく勇気が出てくるかも。面白い。

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