「年収300万円時代」の筆者が「年収防衛」をテーマに執筆。かねてから小泉内閣の構造改革路線を批判してきた著者だが、市場経済主義をこの本でもかなり激烈に批判。個人的には地中海資本主義に近い考え方で、ほどほどに働いてほどほどに人生を楽しむワークライフバランスを提案する。会社ののっとりについては「確実に儲かる」と断言し、現在のサブプライムローン問題についてもわかりやすい解説。ルールやお金よりも「曖昧な優しさ」を提唱する筆者の今の時代だから必要なヨーロッパ的な価値観が際立つ。メディチ家と芸術の関係など独特の見方も非常に面白い。現在は大学の教員として活躍する筆者だが、前の職場については「えげつないところが良かった」と断言しており、そうした価値観もまた面白い。ニホンギンコウの最強ビジネスモデルとして、日銀券の印刷と国債の購入、そして政府への日銀納付金までの流れの分析も秀逸(123ページ)。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2008年12月16日火曜日
年収防衛(角川SSコミュニケーションズ)
「年収300万円時代」の筆者が「年収防衛」をテーマに執筆。かねてから小泉内閣の構造改革路線を批判してきた著者だが、市場経済主義をこの本でもかなり激烈に批判。個人的には地中海資本主義に近い考え方で、ほどほどに働いてほどほどに人生を楽しむワークライフバランスを提案する。会社ののっとりについては「確実に儲かる」と断言し、現在のサブプライムローン問題についてもわかりやすい解説。ルールやお金よりも「曖昧な優しさ」を提唱する筆者の今の時代だから必要なヨーロッパ的な価値観が際立つ。メディチ家と芸術の関係など独特の見方も非常に面白い。現在は大学の教員として活躍する筆者だが、前の職場については「えげつないところが良かった」と断言しており、そうした価値観もまた面白い。ニホンギンコウの最強ビジネスモデルとして、日銀券の印刷と国債の購入、そして政府への日銀納付金までの流れの分析も秀逸(123ページ)。
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