2011年1月22日土曜日

温泉に入ると病気にならない(PHP研究所)

著者:松田忠徳  出版社:PHP研究所 発行年:2010年 本体価格:760円
温泉に入ると確かに体調が良くなる上に、翌日の体調までもがいいケースが多い。科学的理由は実は不明。個人的には、ある健康センターの「天然温泉」を利用しているが、これはもちろん人口集積なので本物の天然温泉ほどの効果は望めない(著者はあまり源泉から排水まで距離がある温泉は良くないといっている。理由は酸素にあまり鉱泉が触れてはならないためとか)。それでもわりと体調がいいのはそれなりに理由があるのではなかろうか、という疑問。結果よければすべてよしという考え方もあるが、やはり理由があるのであればそれが知りたい。で、結論からすると白血球などの活動を適正化したり温熱効果がいい、ということではあるが西洋科学的な原因分析まではやはり難しそう。温泉法の規定が甘いとか、循環風呂はよくないとか露天風呂信仰はやめたほうがいいとか、そうしたサブ知識はそれなりに理屈が通るが、トータルでは「東洋医学」というところに原因がもとめられそう。なかなか「暖めれば身体にいい」というその科学的理由までは解明するのは難しいようだ。結果オーライで日本でも縄文時代から温泉が楽しまれてはきたようだが…。「かけ湯」のかけかたやマナーなども紹介されている。科学的な理由の探索はまあほどほどにしておいて、それ以外の豆知識を蓄えるのにはちょうどいい本。巻末には名湯のガイドブックも付属。

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