2010年5月4日火曜日

韓国美人事情(洋泉社)

著者:川島淳子 出版社:洋泉社 発行年:2001年 本体価格:700円
 HLAの型が自分と違う異性は魅力的に見える…という仮説が正しいとすると日本人にとって身近な韓国人の女性が綺麗に見えるというのも不思議ではない。どうしても日本国内限定で恋愛・結婚を繰り返してきているので「綺麗」「美人」とはいってもそのタイプはおのずと限定されてくる。しかし海ひとつを隔てるとHLAの型が異なる「美人」が存在する…。東南アジア方面に居住していた古モンゴロイド(縄文人タイプ)がまず日本列島に居住、その後寒波に厳しい地域で暮らしていた新モンゴロイドが渡来(弥生人タイプ)。暖かい地方のほうがウイルスなどの脅威が高く、強靭な「遺伝子」(?)を保有していたとすると、縄文人のほうが弥生人よりも強い遺伝子を持っていたということに…。韓国の場合には、寒冷な地方であるため新モンゴロイドの系譜ではないかと思われるが、そうなると両者が混在している日本からみてもまた違う「遺伝子」「HLA」の型が多数存在することになる。で、そうした近くて遠いような韓国の生活の様子をこの本は紹介しているのだが、やはり日本とは似て非なる文化圏(似ている部分ももちろんある)。父系性社会であるとなぜ特有の条件が女性に課されるのかもよくわかる新書。残念ながらamazonなどでは入手しにくくなっており、やや大きめの書店でこの本を読むしかない。

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