金融商品は現在多数存在するがその「本質」みたいなところまで解説してくれている本は少ない。だがこの本では定期預金がいかに有利な金融商品で、仕組預金がいかに不利な金融商品なのかを丁寧に解説してくれている。元本保証型の投資型の年金保険についてもその不利な点を丁寧に解説。特にこの円高基調の時期には外貨建定期預金を組んでいる人には為替の動向がきになるはずだが、その不利な点も解説。特に二重通貨預金のケースだと現在の円高では、顧客はオプションの売り手となる。当然銀行は損をしないように円ではなくドルで満期日に払い戻すため、顧客はそのドルを円に戻さなければならず、現在の相場では為替差損をこうむることになる(さらに為替手数料も支払わなければならない)。さらに円高のさいにこうむる損失は本来はオプション料として受け取れるはずだがそれを銀行側がサヤ抜きしているため、もともと不利な仕組預金がさらに不利であることもわかってくる。逆にシンプルな定期預金ほど金利の情勢を的確に反映してかなり有利な金融商品であることも理解できる。若干、専門用語は出てくるが、明らかに金融機関が配賦するパンフレットなどよりも懇切丁寧な解説だ。営業の説明にまどわされずに的確な資産運用をするためには、この本はかなりのお勧めである。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2008年10月14日火曜日
金融商品にだまされるな(ダイヤモンド社)
金融商品は現在多数存在するがその「本質」みたいなところまで解説してくれている本は少ない。だがこの本では定期預金がいかに有利な金融商品で、仕組預金がいかに不利な金融商品なのかを丁寧に解説してくれている。元本保証型の投資型の年金保険についてもその不利な点を丁寧に解説。特にこの円高基調の時期には外貨建定期預金を組んでいる人には為替の動向がきになるはずだが、その不利な点も解説。特に二重通貨預金のケースだと現在の円高では、顧客はオプションの売り手となる。当然銀行は損をしないように円ではなくドルで満期日に払い戻すため、顧客はそのドルを円に戻さなければならず、現在の相場では為替差損をこうむることになる(さらに為替手数料も支払わなければならない)。さらに円高のさいにこうむる損失は本来はオプション料として受け取れるはずだがそれを銀行側がサヤ抜きしているため、もともと不利な仕組預金がさらに不利であることもわかってくる。逆にシンプルな定期預金ほど金利の情勢を的確に反映してかなり有利な金融商品であることも理解できる。若干、専門用語は出てくるが、明らかに金融機関が配賦するパンフレットなどよりも懇切丁寧な解説だ。営業の説明にまどわされずに的確な資産運用をするためには、この本はかなりのお勧めである。
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