著者:ドナルド・キーオ 出版社:日本経済新聞出版社 発行年:2009年
東部リーグ大学出身のエリートとは程遠い、海軍から転職してきた元コカコーラ社長の著書。ウォーレン・バフェットなどとの独特の人脈や人生観がつづられているが、10のシンプルな原則は他の書籍のエピソードや紹介も含めてきわめて含蓄が深い。成功する要因は探すのは難しいが失敗する要因は紹介できるということからこの内容になったらしい。「将来に楽観的になれば忍耐強くなれる」という文章はやはり海軍出身者らしい「辛さ」に対する我慢の方法だ。またブランドとの感情的なつながりを重視するとったアナログともいえる、しかし確実に人間には備わっている「モノ」と「ヒト」との関係をきっちり踏まえた文章が泣ける。
いわゆる科学的管理方法とは無縁だが、実践経営から導き出された経験則にはやはり重い内容が凝縮されている。
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