2009年6月1日月曜日

自分を磨く力(アクタスソリューション)

著者:フランクリン・コヴィー社特別編集 出版社:アクタスソリューション 発行年:2008年
 すべての6つの習慣を身に着けたならば最終的にはそれらを総合してさらに自分を磨いていくという上昇スパイラルの思考方法を説く。「7つの習慣」がベストセラーになった理由は巷にあふれる自己啓発本のほとんどすべてがこの「7つ」のいずれかに整理・分類できるので、「アレも読んだしこれも読んだ。でもトータルで考えるとどうすればいいのか」といった書籍による混乱を避けることができる点にあるだろう。実際、オカルティズム的な自己啓発本から認知心理学を利用した科学的な自己啓発本まで多種多様な自己啓発本があるが、この「7つの習慣」の肉体的側面・精神的側面・知的側面・社会情緒的側面の4つのジャンルをバランスよく磨く…とモデルが呈示されると、この著者のこの本は情緒的側面の情緒の成熟化について語り、この本では知的側面のスキルアップの具体的方法について述べられている…とモデル化できるほか、最近私自身もかなり導入しはじめているマインドマップにも応用が利きやすい(単語などをツリー状に配列して関係を明らかにしながら一つの図にまとめていく方法)。簡単なテストもついているのである程度の客観的測定にも役立つ。ただし実際にこれから原典にあたるほか、各種の派生した書籍やメモの利用方法なども見ていきたいとは思う。原則的にはPDSサイクルの応用版だが、物事というか業務的な事柄のほとんどは計画→実行→測定の繰り返しである。

0 件のコメント: