2008年11月16日日曜日

史上最強の人生戦略マニュアル(きこ書房)

著者:フィリップ・マグロー 訳者:勝間和代 出版社:きこ書房 発行年:2008年
 おそらく一種の自己啓発本なのだが、内容的にはplan-do-seeをさらに厳密かつ緻密に煮詰めていくノウハウが紹介されている書籍ではないかという印象をもった。経営管理の原則に忠実にして、人間によくありがちな「自分に甘い部分」を排除すると、こうしたある意味手厳しい自己啓発本になるのだと思う。「すべての人は拒絶されることを恐れる」といった何気ない文章にどきっとする(拒絶されることを恐れない人というのはすでに社会性を一種捨てている人だけだろうから…)。自分のたっている地点と行くべき地点を緻密に緻密においかけて、さらにsee(統制)の部分を「表面」の理由だけでなく、これもまた緻密に緻密に分析していくと、ある意味別の厳しい理由や原因が浮かび上がってくる…。人生の法則が「10」に箇条書きされているのだが、特に7番目の「人生は管理するもの、癒すものではない」というのが手厳しい…。だがしかし、ある程度人生の見取り図がなければ確かに乗り切っていくのにはしんどいほどめまぐるしく変化する時代でもある。この本は今後さらに売れていくことだろう。

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