2008年11月16日日曜日

読書進化論(小学館)

著者:勝間和代 出版社:小学館 発行年:2008年
 公認会計士の有資格者ということで簿記会計や経済学、経営学などの教養に加えてコンサルタントとしての実績、外資系証券会社、外資系銀行などでも実務経験を積んでいる著者の読書方法ということで興味深々で読み始めた新書。仕事面だけでなく、家庭では二人のお子さんを育てながらの読書方法ということで時間がないビジネスパーソンや育児をしながら勉強している人にも有益な内容を多数含む。本書の内容をまず読み取ってから、自分なりにアレンジメントして活用・応用していくのが正しい利用方法だろう。神田昌典氏やマーカス・バッキンガム、スティーブン・コヴィーなどから受けた影響なども紹介されているが、こうした関連書籍の紹介も読者にとっては嬉しい話。興味のあるテーマがあればその書籍をさらに追加購入して独自の読書体験を構築することが可能となる。個人的には66ページの「ハーバード系の翻訳本」というキーワードに刺激を受ける(確かにハーバード系統の翻訳本ははずれが少ない)。また102ページの「理解、応用、分析、統合、評価のフェーズ」といったフレームワーク。こういったタイトル以外のフレーズからさらに新たな発見がでてくるのとマーカス・バッキンガムの本を実際に読んでみてそのあとにまたこの本に帰ってくるという方法もあるだろう。インターネットと本の比較から本の「物語」が始まるのも時代性を反映していて、本の内容面の構成が上手な造りになっているという印象。

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