2010年8月1日日曜日

カバチタレ! 文庫版第9巻・第10巻(講談社)

著者:田島隆・東風孝弘 出版社:講談社 発行年:2007年 本体価格:760円
 週刊誌連載当時、そして単行本、さらには文庫本と3回読んだことになるが、やはり面白い。実際にはありえないが、行政書士事務所の補助者である主人公が、日常業務にくわえてぶちあたる法律の壁。第9巻では内部告発がもとで国土交通省から行政処分を受けた工場の経営のために奮闘する。行政不服審査法上の審査請求まで申し立てるのだが…。実際にはここまでやると事務所の存続すら危ない上に弁護士法にもふれかねない。それをたくみにかいくぐって、審査請求書を提出する…。第10巻ではパートでがんばりながら二人の子供の面倒をみるシングルマザーのために奮闘。胸が痛くなるような生活の描写と行政書士事務所の正義感が熱い。もっとも現実をさらにみつめていけば、こんな行政書士活動を続けていれば2年もたたずに、あちこちからつぶされてしまうのは明らかではあるのだが…。

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