2009年8月18日火曜日

3分で「人間関係を変える」技術(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2009年
 初対面の印象でかなりその後のイメージは左右されるという。営業職のみならず他の職種でも同様のことがいえるのかもしれない。「口をきかない相手と人間関係はできない」という冒頭の指摘はあたりまえではあるが、しかし気がつかなかった「真実」でもある。よほど以心伝心の関係がないかぎり挨拶であれなんであれ言葉を交わすことでしか、人はコミュニケーションはできない。朝から挨拶を避けているようでは職場のコミュニケーション論などまるで無意味だろう。些細なことやありふれたこと、小さな幸せをとにかく交わすことからすべてが始まる。共通点にせよ違う点にせよ人間ならば必ずどこかが同じでどこかが違うのだから、その相違点を会話で浮かび上がらせるのも一つの技術ではあるだろう。
 理想論はいくらいっても足りないが、目の前にいる人間を大事にすることは現実的に人と人との関係をよくするきっかけでもある。環境が特に個人的に激変した今、自分にとって大事なことはそこ、ここで出会う人たちとそれぞれに共通点を見つけ、さらに会話をしていくことなのだろうと思う。

0 件のコメント: