2009年8月29日土曜日

「仕事力」の基本が身につく本(成美堂出版)

著者:二見道夫 出版社:成美堂出版 発行年:1999年
 どうも2009年現在ではこの本はウェブ等からは入手が難しいようだ。絶版になっている。しかしこの昭和の時代から気付かれてきた日本の「会社」の美学というか倫理感を学ぶ上で二見道夫氏の著作はきわめて有用。もちろん昭和の美学を受け継いで平成の美学も継続するので、店の客層を決めるのは接客といったような論理的に成り立つ「小言」も読んでいると最近の自己啓発やビジネス本とはまた異なる刺激となる。結果の評価はプロセスの報告で決まるというのも、論理的に実証するのは難しいが、しかし、途中経過の困難さそのほかが伝わっていなければ結果の評価ができない理由も当然わかる。
 ただ現在では「失敗」「ミス」についてもその原因分析がかなり目に見える形のスキルが発達してきた。またロジックの立て方もロジック・ツリーなどでかなり図式化できるようになっている。こうした新しいスキルが、一定程度、昭和の「ビジネス」を表に出すよりもより早く「内容」が伝えやすくなってきているという面はあると思う。

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