2009年8月9日日曜日

深く考え、すぐ動け(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2009年
 二者択一ではなく、三つの選択肢を容易し、その結論を三つの根拠で考えてすぐ実践していこうという趣旨の本。チャンスは「3回」と「3」にひたすらこだわり続ける著者だが、二者択一だと極論から極論に移動しがちで、さらに他の可能性を考えることができなくなるのがまずい、ということなのだろう。苦手なことではなく自分の得意分野などに特化していこうというのも一つの生き方だし、深く考えるといっても哲学的なところまで考えていては何も決まらない。札幌ラーメンにしようか九州ラーメンにしようか、あるいはカレーにしようか…と選択肢を3つ用意して、その中からカレーにする、と決めるようなもの。大して結果に大きな差異はなさそうではあるが、一つ考え込むことで、より楽しみも少し拡大するといった感じか。「深く考える」とはいっても考えすぎてもいけないな、という著者の実務的な割り切りが見える。

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