2009年8月12日水曜日

「質問力」で勝つ!(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2009年
 ワイド新書という珍しい判型。朝の電車で読むにはちょうどいい内容と重さだ。問題解決能力と問題発見能力とのバランス、夢と現実解決能力のバランスを重視しようという著者の姿勢はやはり実務的。自問自答を含めた質問を繰り返すことで理解が深まり記憶にも定着する効果を述べ、さらに優れた質問によって質問された人にとっても質問をした人にとってもさらによりよい相互理解・相互協力の関係が築けるという内容だ。
 「なぜ」に的確に答えていくのは非常に難しいことではあるが、答えていくことによって自分自身の問題解決能力も向上していく。
 「これが問題なのだ」と問題提起はわりと楽にできるが、「ではどうすればいいのか」という問題解決についてはわりと放置されているケースがあったりするが、問題提起と問題解決のバランスがとれていないと「問題」ばかりが山積みになってしまい収拾のつかない状態にもなりうる。「ここがおかしい」「本当におかしいのか?」という自分で自分に問いかける姿勢。かなり大事ではないかなあと思う。

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