2009年8月18日火曜日

自分を肯定すれば必ず!「いい結果」がついてくる(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2008年
 どうしても「自分」が素晴らしい存在であるとは思えないこと、けっこうあるのだが、それでも「肯定」すべきところは「肯定」して「とにかく動いて昨日よりマシな自分をめざす」ことに重点を置くべきだとする。「動く」というのがポイントで、とにかく「行動」することを重視していって、毎日スコシヅツ成長していこうとすると長い年月が経過するとそれが蓄積して大きな成果がうまれる…。究極の自己改造というかカイゼンの努力の勧めだが、確かに落ち込んでいてもそこから生まれるものはきわめて少ない。気が重くてもコピーや郵便物の発送などはできるし、そうした些事でも一日こなしていると翌日大きなプロジェクトが待ち構えていても時間がその分とれる。そうした小さな努力の積み重ねが一種の視線をあびるのはまちがいなく、それが「いい結果」に結びつくという論理だ。
 「いい結果」がはたして人によって共通するものかどうかはともかくとしても、努力、それも目に見える形で「行動」を蓄積する努力で「ベターな結果」がでてくる可能性はきわめて高い。何もやる気がない、やる気がないから行動しないということではなく、まず小さな行動から積み上げていくべきという著者の意見にはうなづける部分が多い。

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