2008年9月8日月曜日

「自分の値段」をどう高めるか(新講社)

著者:和田秀樹 出版社:新講社 発行年:2008年 評価:☆
 「需要の少ないところにいかに供給するか」という非常にわかりやすい解説がポイントの本。特に欠点を改善するよりも長所を伸ばすほうに重点を移せとか能力だけにとどまらず「信頼」や「一貫性」がいかに重要かということなども解説・スキルアップの本というよりも,いかに「能力」や「技能」を磨きつつ,さらにそのほか社会人として重要なスキルを身につけることが大事なのか,ということがかかれている。ただ残念なのは,やはりそうした「一貫性」や「信頼性」というものをどうやって日々構築していくかについてはあまりページがさかれていない。それはやはりアナログな部分だけになかなかデジタルにわりきったスキルアップの方法などがないためだろう。エピソードとしてあげられているコピー機の「紙おくり」については日本は最大規模の技術があるが,デジタル面では他の韓国などの国も負けてはいないものの高温多湿の東アジアで,「紙おくり」というアナログ技術についてはまだまだ最先端のポジションに日本はあるという指摘。なにもかもがデジタルにはできないというが,アナログだからといってスキルを過小評価することはないという一例。こういう豆知識がけっこう面白い。

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