2008年7月19日土曜日

ドラゴン桜 メンタル超革命編(講談社)


著者名:里見蘭 原作:三田紀房 出版社:講談社
発行年:2007年
評価:☆☆☆☆
 漫画のシリーズはまだなお連載中と聞くが小説のほうは5冊で完結。この本はそのうちの4冊目に相当する。この本では集中力についての解説がメインとなってくる。すでに知識の下地がメモリーツリーなどで出来上がってきており,あとはアウトプットの練習をこなす段階。人間の集中力は90分が限界とされる中,どこまで問題作成者の意図を見抜き,適格に解答していくか。そのプロセスを小説仕立てで紹介。また「名門都立高校」の「彼氏」が目標が決定したらいかに適格にそのプロセスを達成していくかというノウハウも語る。まずは情報を集めて「面倒なことは避けてから」プロセスを組み立てる。他人が考えたアイデアを実行していくことにまずは効率的な道のりがあるとする考え方はある意味では合理的。自分個人の頭で考えることには限界がある,という前提で物事を考えていくと,確かにメンタルプロセス以外に,そのほかの作業工程を組み立てていく上でもかなり有効なツールが紹介されている。「好きなことを深めていく過程で調べ方は洗練されていく」「目標をたてるときには二重に目標をたてる」「知識と経験のある人間にきけば早い」「自分が何を望んでいるかを明確にしなければ脳は働かない」…覚えれば使えるメソッド満載の人気コミックのノベライズ第4弾。漫画以上に内容が凝縮されている。

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