2008年2月24日日曜日

頭がいい人、悪い人の話し方(PHP新書)

著者名;樋口裕一 出版社;PHP新書 発行年;2004年
 この「頭がいい人、悪い人」シリーズはむちゃくちゃ売れているみたいだが、私も含めてだが、「自分の頭は悪くない」ということを前提にして読まれているのではないかと思う。ひねくって「自分は頭が悪いからこの本を読んでよくしよう」という発想…ができる人であれば、まあ、そういう意味ではすでに「頭がいい」わけだし。タイトルがやはり秀逸だったんだろうなあ。ま、「欽ドコ」にも「いい人・悪い人・普通の人」というのはあったことはあったが…。まあ大方は世間の相場どおりのタイプが羅列されているわけだが、それでもよんでいると、「あ、これ、自分だ…」と思うところも。「ケチばかりつける」、ン、そういうところあるなあ。「矛盾に気がつかない」、あるある。「低レベルの解釈をする」…あ…映画なんかそうだろうなあ。アンジェイ・ワイダ監督とかオリバー・ストーン監督とか「社会派」ってよばれる人たちの映画みてもぜんぜんわからないし…。あ、でもねえ…。結局、莫迦なのかどうなのかは最終的にはトータルにみて自分ではなく他人が決めるもの、っていうのも世間的常識かもしれない。「おれ、莫迦なんだぜ」といっている人がいても実際に深層心理ではとんでもないナルシストだったりするリスクもあり、自己評価は最終評価とはけっしてならず。「莫迦か莫迦でないか」は自分がいないところで、3人以上の人間が集まって、アルコールでも入って、いい感じの雰囲気で話せる雰囲気の場所と空間で決定されるように思う。だからまあ、話し方というのも一つの分類方法ではあるけれど、最終的には身内以外の第三者に決めてもらうしかないだろうなあ…。

 

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