2012年11月24日土曜日

Study Hacks(講談社)

著者:小山龍介 出版社:講談社 発行年:2012年(文庫本) 本体価格:733円(文庫本)
 単行本で発行されたときに一度読み、そして文庫本で再読。「ちょっとした工夫」を積み重ねて独自の世界を構築してしまう著者の手腕と感性は見事。「真似してみるか?」といわれると、ちょっと個人的には合わない部分も多かれど、専門誌を定期購読して図を入手するとかevernoteに自分専用の辞書を作成するなどの方法はけっこう使えるかもしれない。
 スキルを増やしたり、あるいは付け加えたりして、たとえば労働市場で新しい価値評価を作り出してくというのは大事なこと。人によってはそれが資格取得だったり海外への留学だったりするが、一番の基礎・基本はやはり「勉強」ということ。その「勉強」の効率性を少しでもましていきたいのであれば、正攻法による勉強以外に、本書のようなハックを活用したやり方も「あり」だろう。どちらにせよ労働市場の「競争原理」はますます厳しくなり、(公務員以外は)スキルアップをはかっていないと、突然首切りにあう時代にもうなってしまった。目標があって、そこに向けた努力を展開していくのであれば、この本の内容にあるような工夫と改善を積み重ねていくことも必要になるのだろう。
 ただ、なんとなく「ハックマニア」みたいな人も増えてきている印象もある。工夫や改善のツールにはやたらに詳しいが肝心の法律やら会計学の知識などについてはお粗末なまま…では本末転倒に。ハックにもこだわりすぎないほうが良さそうな印象。

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