著者:アル・ライズ、ローラ・ライズ 出版社:東急エージェンシー 発行年:1999年 本体価格:1700円
初版が1999年で購入したのは2009年4月22日第15刷。アメリカのMBAでも指定テキストにしている学校があるというが、非常に面白い内容。ブランドがある程度構築されてくると、製品ラインを増やしてブランドの拡張政策をおこなう企業が多いと紹介したうえで、ブランドは絞り込んでいくのが得策だと著者は力説。ハイエンドの商品でブランドが確立しても低価格商品にそのブランドをつけるとハイエンドもダメになる…というのはけっこうあちこちのブランドでこれまでも実例が多々ある。信用の標的ともなるブランドは一定の価格よりも低い商品ラインには、別のブランドをつけるなどの工夫を凝らしたほうがいいという著者のいわば「信念」が表明されている。論証は著者が選択したケーススタディのみだが、あまりにもこの法則にあてはまる事例が多いので統計データなどがなくても説得力はある。マーケティング関係の本では最近は数式が掲載されている本も多いが、内容的には「…と考える」的なアナログな本という見方もできる。ただしそれが悪いわけではなく、むしろ新しい視点を読者に与えてくれるという意味では指定テキストにされるだけの理由はあるだろう。
初版が1999年で購入したのは2009年4月22日第15刷。アメリカのMBAでも指定テキストにしている学校があるというが、非常に面白い内容。ブランドがある程度構築されてくると、製品ラインを増やしてブランドの拡張政策をおこなう企業が多いと紹介したうえで、ブランドは絞り込んでいくのが得策だと著者は力説。ハイエンドの商品でブランドが確立しても低価格商品にそのブランドをつけるとハイエンドもダメになる…というのはけっこうあちこちのブランドでこれまでも実例が多々ある。信用の標的ともなるブランドは一定の価格よりも低い商品ラインには、別のブランドをつけるなどの工夫を凝らしたほうがいいという著者のいわば「信念」が表明されている。論証は著者が選択したケーススタディのみだが、あまりにもこの法則にあてはまる事例が多いので統計データなどがなくても説得力はある。マーケティング関係の本では最近は数式が掲載されている本も多いが、内容的には「…と考える」的なアナログな本という見方もできる。ただしそれが悪いわけではなく、むしろ新しい視点を読者に与えてくれるという意味では指定テキストにされるだけの理由はあるだろう。
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