2011年4月4日月曜日

パーソナル・ブランディング(東洋経済新報社)

著者:ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー 出版社:登用経済新報社 発行年:2005年 本体価格:1800円
ブランドの時代(あるいは無形資産の時代といわれる。実際そうなのだと思う。土地や建物をたくさん持っているよりも、消費者にとっては品質識別能力や責任能力をもつブランドを基準に商品を選ぶことが多い。それを個人の属性にしてしまったら…と考えたのがこの本。名刺や種々のチラシなどを個人のブランド構築に役立て、さらにブランドをもとにビジネスも軌道にのせる。これ、文筆業やいわゆるタレントの方々にはけっこう通じるものがあるが、会社人間にも活用できる部分はある。だが、名刺やパンフレットまで作って、「イメージ」を構築しても、その後に残るものは何か…と考えると、「ほどほどにしておかないと、中身が問われたときに困るんじゃあ」とも言いたくなる。けっこうこの本売れてはいるのだが、会う前から信頼を消費者に与えるというのも、一つ間違えれば、別の用途にも使われそうな。メーリングリストの活用やおそらくフェイスブックなどの活用にも応用できる内容だが、私としては「う~ん」と腕組みしたくなる主張ではある。無形資産半分、有形資産残り半分ってところか。

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