2010年9月20日月曜日

貯金生活宣言(ディスカヴァー)

著者:横山光昭 出版社:ディスカヴァー 発行年:2010年 本体価格:1300円
 貯金についてはやや独自のノウハウに自信はある。が、この本もまた、適正な消費と投資、そして浪費の3つのバランスで貯蓄術を解いているあたりが面白い。40点の家計を70点に伸ばすというコンセプトなので「クレジットカードはあまり使わないほうがいい」などわりと常識的なことから解き明かし、老後費や生活習慣とのかかわりなどまで解説。個人としては「ナニワ金融道」あたりから「クレジットは怖い」というのを頭のなかにしみとおらせていったが、この本は著者の種々の実体験をもとに著述。保険の入り方などの入門書にもなる。定期預金と保険の違い、万が一の保険の有用性などもわかる仕組みに。
 まだまだマネープランや貯金の話というと「え?」という感じで、やや「知的レベルの低い話ではないのか」という認識をされがちだが、余裕のある生活や万が一のトラブルに備えておくのも大事なこと。すでに常識としているようなテーマが多いが逆に考えると、「この本読んで初めて知った」ということが多数あるようならば、それはそれで問題かも。現実を認識して、それから問題点を解決していく。病気や失業などのトラブルなどと同様に「手元不如意」であるならば、どれだけ「不如意」なのか、どうしたらいいのかを立案して具体化していくのがやはり大事。

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