2008年5月27日火曜日

たった400字で説得できる文章術(幻冬舎)

著者:樋口裕一 出版社:幻冬舎 発行年:2005年 評価:☆
 自分の正しさを証明し自己主張する。大学入試の小論文などには非常に適した方法論ではないかと思う。ただしブログやホームページなどでは別に自分が正しいとも正しくないとも考えていないケースもあり、自己主張すらする気がなくても文章を書くことがある。したがって、この本が有用になる読者層としては400字程度のレポートなり小論文なりを書く必要性がある方々のみということになるだろう。説得力のある文章を書くのは難しいが社会人としてはやはりデータをしっかりそろえてからそのデータを解明していくという作業になる。が、この本ではデータや参考書籍などの閲覧などはあまり想定されていないので、これもまた受験生向けの内容といえるだろうか。個人的には「困ったときには得意のネタに結びつけよ」あたりが非常に役にたつなあと思ったが、この「得意ネタ
」をだいたい47手ほど覚えていれば、大学の修士課程の入試ぐらいまではなんとかなるという説もかつて聞いた事がある。ただ400字でまとめることができるのであれば、この本も定価1300円で216ページも使わないで、もう少しコンパクトにまとめていただければよかったのに…。

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