2008年5月25日日曜日

STUDY HACKS!

著者名:小山龍介 出版社:東洋経済新報社 発行年:2008年
評価:☆☆☆
 近所のコンビニエンスストアが書籍の販売も始めたが、これが案外の人気コーナーとなっており、特に売り上げベスト10にならべられた書籍をチェックするだけでベストセラーの内容を立ち読みできる。もちろん気に入ればその場ですぐ購入できるし、実際に何冊も最近はコンビニエンストアで購入している。
 で、この本、やはり「ハックス」を紹介する第一人者としての名高いが、内容も優れもの。wikiを利用して自分辞書を作るとか、ICレコーダーで知識を音声化するなど自分には思いつかなかったアイデアがどんどん紹介されている。正直、「どうすれば充実した人生がおくれるか」といったような内容は読んでいても退屈なのだが、どう工夫すれば、知識をインプットしてアウトプットできるかといった技術論はいくら読んでも読み足りない。ノイズキャンセリング機能がついたヘッドフォンなども紹介されており、今日早速新宿のビッグカメラで試聴。紹介どおりかなりの優れもので、勉強だけでなく音楽を楽しむという目的にもかなっているし、電車の中で他の乗客に迷惑をかけることもない。BOSEのquiet comfort3が推奨されていたがその理由もわかる。学習意欲と報酬機能の関連付けなどは前から自分自身で実践していたが、それもこの本で明瞭に「仕組み化」されている。哲学的な内容は複製できないが、技術であるならば簡単にコピー、複製化できるし、さらに自分なりのカスタマイズもできる。昨今、こうしたビジネスブックがかなり売れているが、その中でも「ハックス」シリーズはかなり生活そのほかに応用が利くという点で嬉しいブーム。他人にとってどれだけ自分なりの個性なりライフスタイルなりに取り込めるかが、こうした本の良し悪しを決定するのだと思う。

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