2008年5月5日月曜日

成功本50冊「勝ち抜け」案内(光文社)


著者:水野俊哉 出版社:光文社 発行年:2008年 評価:☆☆☆
 非常に粗悪な紙と表紙で環境問題への取り組みをみせたと断り書きがある書籍。お値段は952円だがあともう少し下げてもらえると庶民の懐にも配慮のある出版社ということになるが…。さて中身は古今東西のいわゆる「成功するためにはどうすればいいか」という成功本を50冊リストアップし、おおまかな粗筋とポイントを筆者が指摘。さらにそれぞれの成功本をチャートにまとめてくれているという一種のブックガイド。ネットではなかなか入手できない形式の体系的なブックガイドだけに、この手の本はやはり手元に置いておきたい一冊。ビジネス書籍の類については結構よんでいるつもりだったが、自分の場合、「成功本」というのはあまり読んでいないことにあらためて気がつく。「7つの習慣」なども途中で投げ出してしまったのだが、自分の場合、精神論的なビジネス本というのはあまり信用していないせいかもしれない。その一方で、テクニカルなパソコンの使い方や手帳の使い方などの書籍はかなり眼を通すと同時に、食生活や睡眠時間関係のビジネス本は結構読む。コレも一種の「偏り」かもしれないが、一定の実績を上げている人のテクニカルな書籍(メモの取り方やパソコンの使い方など)は再現性もあり、自分なりに応用して加工することもできるが、精神だけはやはりコピーすることは難しいからだと思う。それにやはり「オカルト」的な内容や宗教的内容、スピリチュアル本との区別がつきにくいのも精神論的なビジネス本の特徴でもある。ある「成功本」は現役の金融機関の頭取が、「宇宙の進化」「見えない天使」が経営を見守っている…などと紹介しているくだりがこの本に掲載されており、ある意味歴史に残る「成功本」をこのブックガイドで知ることもできる。索引がもう少し充実しているとより使いやすくなるが、この本で全体的な「成功本」の流れを汲み取って、自分に適した本を選択するというのはかなり賢い方法ではないかと思う。タイトルだけみるとテクニカルで物質的な話のようにみえても、実際には予想と正反対のオカルトティックで精神論的なメッセージ満載というケースだってある(そっちのほうが性にあっているという方はもちろんそうした本を読めばいいわけで)。本屋さんでの立ち読みの前に一回軽く自宅でこの本に眼を通しておくのは時間と体力の節減につながるだろう。

2 件のコメント:

水野 さんのコメント...

ごとりん様

この度は書評ありがとうございました。
現在、第二弾の執筆も進めております。
今後ともよろしくお願いします。

ごとりん さんのコメント...

水野様、おそれいります。非常に個性的でしかもビジネス書籍を体系だててお読みするのに役立つ書籍でした。むしろ著者ご自身からのコメントを賜り恐縮する次第です。第2弾も期待してお待ちしております。