2009年7月12日日曜日

整理HACKS!(東洋経済新報社)

著者;小山龍介 出版社;東洋経済新報社 発行年;2009年 評価;☆☆☆☆☆
 デジタル化時代の前には「書籍」や「書類」を捨てるという発想がなかなかできなかったが、今ではデジタルに取り込んだものはどんどん捨てるようになってきた。アナログ文化では一度捨てたものを再び入手するにはあらゆる意味での収集コストがかかるので場所代が犠牲になっても捨てるわけにはいかないモノが多すぎたのだが、時代は変わり、今ではデジタルデータですらサーバに送り込んだらHDDから削除してパソコン内部のスリム化を図るようになってきている。膨大なデジタルデータも自分の頭の中で整理しきれていないものはあまり意味がないわけで。
 パソコンの使い方だと企画書や報告書などのテンプレートをレファレンスファイルというフォルダにまとめておくと便利だとか、「capture it」というソフトウェアが興味深い。capture itはprintscreenをさらに簡便化したようなソフトだが、取り込んだファイルをJPEGで一つのフォルダにまとめてくれるというのが便利。また生活のハssクスでは「迷わず同じものを購入する」という方式が確かに便利。消耗品ほど購入頻度が多いわけだが、高価な家具を購入するわけではないので、消耗品の購入で時間を潰すのは確かに無駄。生活のちょっとしたアイデアをそのままあちこちに取り込んで便利に使いこなそうというこの著者のHACKSは同じような趣旨の本が多数出ている中でも秀逸。「レピュテーション戦略」という独特のイメージ戦略の具体化も個人的に再現性が高く非常によんでて納得し、さらに現実の場面で応用が利きやすい。

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