2009年7月29日水曜日

お金は銀行に預けるな(光文社)

著者;勝間和代 出版社;光文社 発行年:2007年
 リスクを考慮してリターンを積極的にとっていく方法を指南してくれる本。むこうみずにリスクをとるのではなくて、回転売買の危険なども説明してくれており、要は「考えろ」というメッセージがこめられた本というべきだろう。投資を奨励するというよりも投資信託の手数料もふくめてすべてリスクを計算してそのリターンがリスクを上回るのであれば、リスクをとる勇気をもつべきだというまっとうな議論。一応金融商品がメインだが日々の生活でもリスクとリターンの関係を考慮していくのには、非常に有意義な内容といえるだろう。個人的には生命保険の定期逓減型商品を選ばれた理由が好ましい。「なんのための生命保険か」ということを考えると、受取額は高齢になればなるほど少なくていいわけだし。
 車を買わないという提言ももっとも。これで節約できるキャッシュ・アウトは大きい上、自転車の売上は伸びる傾向にある。病気というリスクとたたかうのに自転車通勤など運動をかねた移動方法が見直されてもいい。いきなりこの本だけを読んで投資活動をする必要性はないけれど、人間の行動なり発言なりにはすべてリスクとリターンがからんでいると思えば、日々の生活行動にも活用すべき文章や教訓が満載。

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