2008年6月29日日曜日

文房具を楽しく使う~ノート・手帳編~(早川書房)

著者:和田哲哉 出版社:早川書房 発行年:2004年
評価:☆☆☆
 2004年発行ながらも地道に増刷が続いているのは,おそらくロディア,アムパッド,モレスキンなどのノートについて著者の工夫が積み重ねられているせいか。複数のメモやノートを組み合わせることを著者は「つながり」と表現しているが,ロディア愛好者にとっても「なるほど」とうなづく一言。最初から捨てることを意識してロディアを購入しているため,ロディアから別のノートに「転記」することが前提となる。私の場合,それが「超整理手帳」だったり,パソコンだったりするわけだが,それがモレスキンのノートであったりバインダー式であってもぜんぜんかまわないわけだ。個人的に趣味に属する部分のロディアのメモはほとんどウェブに上げてしまう。ブログの形であげるケースもあればmixiの非公開やgoogleの非公開の形で上げるケースもあるが音楽や映画,読書のメモなどは,ノートに転記しても後日検索するのが面倒。その点googleだと,ブログの中での検索も非常に便利なので,メモがそのまま記事になるという次第。業務関係だとさすがにノートへの転記が必要になるほか,パソコンでは上書更新が非常に面倒。数値や住所は結構変化するので実はパソコンに向いていないのではないかとも密かに思っている。年賀状の印刷だけであれば,年末に手書きで修正したノートの部分のみデジタルデータを更新するのが一番便利なので,住所録もまたしっかりしたノートや持ち歩き可能な住所録にまめに転記しておくのが一番ではないかと思う。仕事のスケジュール表や資料などについても別のノートが合ったほうが良い。資料などはとくにかさばるがこれはA4のクリアファイルに一時保存しておいて永久保存に値する書類のみノートに貼るといった作業がいいだろうと思う。資料が増えすぎても検索できなければ保存する意味がないので,保存するべき資料を検索しやすい形で置いておくというのが一番だ。その意味でもメモからノートへ,そして生活や業務からノートを参照できるというシステム作りが大事だろう。日本の文房具も使いやすいが海外の文房具も視野に入れるとこうした検索や整理の作業が格段にしやすくなる。書ければなんでもいいという立場もあるが,やはり試行錯誤すれば試行錯誤しただけの価値がでてくるのがこうしたノートの類。本書は海外ブランドのノートについて紙質や綴じ方などについても説明してくれているので工夫や改善をしたい人にはぜひお勧めの本。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ノート・手帳篇もあるんですね。
筆記具篇を読んでぐぐってたら、見つけました。
面白そうなので今度読んでみます。

gie さんのコメント...

国土交通大臣さん コメントありがとうございます。まさか冬○さんではないと思いますが,筆記具編もあります。もともと人気のブログを本にしただけありまして,写真も豊富ですし,カタログ代わりとしても,またメモやノートの利用方法としても読むことが出来ます。読んでいてすごく楽しい本ですよ。