2008年6月29日日曜日

小説ドラゴン策阿3~挑戦東大模試編~

著者:里見蘭 原作:三田紀房 出版社:講談社 発行年:2006年
評価:☆☆☆
 漫画とは粗筋が違ってくるみたいだが,やはり小説の中で展開される考えるツールは非常に役に立つ。メモリー・ツリーと表現されているがいわゆるマインドマップの使い方も紹介されており,高校生が読んでも社会人が読んでもとくにこの第3巻は非常に役に立つだろう。物語としても非常に面白い。
 マインドマップの効果については最近個人的にもメモをとるときにキーワードを「連合」させたりして活用している。大量のキーワードを相互に関連づける簡単なツリー形式だが箇条書きでメモをするよりもはるかに記憶に定着するのは事実。さらにより細かい知識と関連づけることで「精緻化」も可能となるが,これもツリーをそのまま枝を伸ばして行けばいいので,特殊な訓練ももしかすると必要かもしれないが,日常生活でツリー状に用語を関連付けて,より詳しい内容をさらに関連付けるようにしてマッピングする,というだけで記憶力は格段に向上する。コンビニエンスストアのチェーン展開の事例なども紹介されており,1号店で試行錯誤したノウハウを蓄積して拡大するとか,面白いノウハウがぎっしり詰まっている。小説もベストセラーになったようだが,それもうなづける内容だ。

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