2009年5月26日火曜日

理解する力(アクタスソリューション)

著者:フランクリン・コヴィー社特別編集 出版社:アクタスソリューション 発行年:2008年
 「言葉でなければ伝わらない」というのが当たり前なのだが実は「言わなくてもわかってくれているのでは…」と思い込みたくなるのが人情。しかし人間の心のあり方や感情などはたとえ本当の思いの10パーセントしか伝わらなくても言葉がやはり大きな比重を持つ。メールのやりとりは便利なのだけれど「言葉」に付随するノンバーバルな情報が実は伝わらない。メールをきっかけにして破局が訪れるのはおそらく真意とほどとおいやりとりがデジタルに伝達されるからだろう。でもやっぱし「言葉」しかないというのが難しい…。「問題を相手の立場からみる」「小さな親切」といったなんでもないことでも相手を理解するのには非常に役立つし、逆に自分を理解してもらうにも役立つという趣旨の本。本来は5番目の習慣で、やはり大きな意味では第2ゾーンの相互依存の領域で発揮する習慣だ。和田秀樹先生がよく主張されているコフートの「甘えの理論」などもこのジャンルに属するスキル(あるいはノウハウ)ということになるだろう。理解することも理解されることも、非常に難しい。でもやはり言葉の力に頼って理解してもらうことしかない。

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