著者:本田直之 出版社:幻冬舎 発行年:2009年 評価:☆☆☆
「不況が大好き」という著者は、切羽詰まったり、矢面にたったりという経験をバネ(リバレッジして?)パーソナルキャリアを積み上げるという手法を積み重ねてきた。その数々の経験則から導き出された法則を紹介してくれている本がこの本だ。どうしてもマイナスの状況になるとネガティブな発想となり縮小再生産に陥りがちだが、そこをいかに拡大再生産にもっていけるかがポイントとなる。自分がとりかこまれた状況を把握し、恐怖にうちかち、限られた状況でいかにベターな選択肢をとりうるか…といった観察・分析・行動という科学的な行動を提唱する。「お金を払ってでも働きたい会社」をめざすことがまずパーソナルキャリアの積み上げに重要と考える著者は目先の給料や福利厚生よりもサバイバビリティを養成してくれる場所を探すことを重視する。それはそれで一つのやり方だがよほどの強靭な精神力がもとめられる。だが…安定して柔らかい雰囲気に囲まれて10年間過ごすよりもおそらくサバイバビリティを磨き続けた10年間は、確かにその後病気やリストラといった運命にであっても状況把握とベターな行動の模索ができるに違いない。
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