2011年3月21日月曜日

「市場調査」集中講義(アスペクト)

著者:牧野真 出版社:アスペクト 発行年:2008年 本体価格:1,500円
46判で、ページ数216ページ。活字も昨今の書籍の傾向を反映して大きめで、やや価格設定が割高にも感じられるが、内容的にはかなりいい。実際に市場調査をするケースは各種メーカーを中心に多いと思うが、製造業以外でも新商品の開発や簡単な企画書を書くときにレファランスとして利用することもできる。入門書のための入門書という感じで、市場調査のエッセンスをまず簡単に把握するための本と考えると利便性が高い。いわゆるアンケート法を中心に構成されているがネット調査はもちろん電話法など過去のアンケート調査方法では限界があることも指摘されており、市場調査のデータ収集を閲覧するのにも便利。各種公的調査も紹介されている。もしかするとこの本のエッセンスをさらにパソコンでまとめて簡単なノートにしておくともっと利便性が増すかもしれない。
ある程度持ち歩きやすくてさらに閲覧もしやすいというコンセプトだとこういうハードウェアで出版するのしかなかったのかも。ただその趣旨でいうと、文庫本化されてA6サイズになればもっと読みやすくなるうえに新たな読者も確保できる気がする。実際に実務で活用するためにはさらに専門書を読み進める必要があるがレファランスが充実していると読者にはもっと便利だったが…。

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