2011年6月27日月曜日

S式柴田の生講義 入門商法 第4版(自由国民社)

著者:柴田 孝之 出版社:自由国民社 発行年:2008年 本体価格:2600円
入門書としてはかなり分厚い本で、しかも四六版ではなくA5判の単行本。通常の文芸作品よりもやや大きめの判なので実は持ち歩きにくいのだが、それでも増刷が続いているのは、会社法や商法総則などをコンパクトにまとめてくれている点が入門者に受けたからではないだろうか。また法学部ではなく別の学部を卒業した社会人にもオススメできる入門書ではないかと思う。適度な分量の条文の引用で、必要があれば自分で条文を検索していけばよい。この本も改訂が出るたびに読んでいるが、資本金の説明に貯金箱を使うあたりはイメージしやすい説明がされていると思った。時代とともに「わかりやすさ」は変化し、おそらく1990年代に入門書として利用されていた本は相当に改訂しないと2011年には入門書としては通用しないはず。おそらくこの本もこれから改訂を積み重ねていくと思ううが、この内容であれば第7版にも相当に期待がもてそうだ。テクニカルな説明よりも「真正面に法律をわかりやすくとらえたい」という著者の意気込みが伝わってくる。

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