2007年12月12日水曜日

サムライカード、世界へ

著者名 ;湯谷昇羊 発行年(西暦);2002  出版社;文藝春秋
 当時S銀行の子会社だったJカードが国際進出をするプロセスを記録した書籍である。種々の事情から単独のブランドで国内と同様のサービスを提供する国際的に通用するカードを作り上げるまでのプロセス。英語を喋る人材がいないのでカラオケをうたってその才能を見極め海外にいかせるなどというかなりの荒業まで紹介している。国際的にはビザカードかマスターカードかというぐらいの規模だが、その中で単独のブランド能力を蓄積するのは並大抵の度努力ではなかったことがわかる。当時の都市銀行はそれぞれ融資業務以外にクレジットカード業務もてがける必要性を認識していたようだ。ただしその三和銀行ももはや存在せず、今年度中にはT銀行と合併する。
 ブランドイメージは確かに大事だし、クレジットカードがある程度の機能を有するのも実はよくわかる。ただしクレジットカードは現金に対する感覚を麻痺させると同時に、スキミングなどの個人情報を漏洩するというデメリットもある。大学に入学したばかりの18歳にカードを発行し、破綻すれば親から取り立てるなどというビジネスを展開したのもクレジットカードだ。消費者教育ができていないところに手数料稼ぎで発行されたのがこのクレジットカードでインターネット上でさらにそのリスクが増した‥というようなデメリットについてはまったく触れられていないのがこの本の特徴である。ひたすらJカードがいかに国際戦略を策定していったか‥ということに全面集中して執筆されている。クレジットカードについてのエピソードも挿入されているが‥(以下、ノーコメントかな‥)

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