著者名;和田秀樹 発行年(西暦);2005 出版社;新講社
タイトルとしては非常にレジには持っていきにくい書籍ではある。しかしその内容は普段の生活にも応用可能な実践的なものばかりである。ある種の二元論で著述されるが、楽観的な生活と悲観的な生活とを比較考量して、悲観的な生活からはポジティブなもの・生産的なものはでてこないという立場である。さらに認知科学でいうメタ認知を利用して、まず自分自身がもっている「価値」を認識せよと説く。人間はもちろん内面が重要だが内面は他の人からは評価できない。結局は大卒や高卒といったメルクマールで判断されるわけだが、そうしたメルクマールを一通りそろえておくことはけっして無意味ではない。「だめだならだめでそのとき考えればいい」という割り切りはある程度日常生活をおくるうえで必要でもある。理想のモデルや願望を具体化していくモデリングなどとにかくいろいろ役に立つノウハウが詰まっている。
ちなみにモチベーションのところが一番参考になったのだが、人間がもつ外発的動機と内発的動機をうまく自分自身で利用していくという姿勢である。内発的動機で自ら学ぶっという姿勢は非常に理想的だが人間はあいにくそれほど理想的にはできていない。報酬なりなんなりある程度の外発的動機も必要だ。こうした点を普段の自分自身の生活にうまくとりいれていくことが重要だろう。
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