2007年12月17日月曜日

とびきり愉快なイギリス史

著者名;ジョン・ファーマン 発行年(西暦);1994 出版社;筑摩書房
 もともとはイギリスの子供向けの本を翻訳して日本で出版されたもの。かなりいい加減な内容でしかも会話体で著述されている。ディズレリとグラッドストーンのあたりから話が面白くはなってくるが、やや一本調子で疲れる本ではある。
 ただし名誉革命の意義やマグナ・カルタの意義などについてはイメージが沸くのでそうした意味では面白い。この名誉革命で初めて議会が王位継承者を決定する。この「初めて」はそれまでの王権神授説から議会制へ世界が動いた瞬間でもある。当時の英国王はオランダからきたウィリアムとメアリ。フランスからイングランドを防衛し、イングランドはカトリックを海外に締め出そうとするが、アイルランドとフランスの合同軍とオランダとイギリスの合同軍が戦い、イングランドが勝利する。このウィリアムがこの戦争でキャビネット、つまり閣僚を編成するがこれが日本にも受け継がれている。
 このあたりの歴史はそのまま日本の制度、つまりは日本国憲法にもイロイロと反映されており興味深い。多少史実が異なっていてもイメージが沸けばさらに歴史について興味が深まる。第一次英仏戦争は1690年だがチャプターごとについている年表をみると、1630年にフランスで世界最初の商業広告が打たれていたり、1635年にフランスではじめてタバコが販売されていたりする。さらには1642年にイギリスに所得税や財産税が導入‥。近代の制度というものがかなりイングランドにおうている部分が多いことがよくわかる歴史小説ともいえる。

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